Free【能登半島地震】青森県内被害なし 交通機関に乱れ、深浦で30センチの津波観測

青森県内の状況について報道陣に説明する佐藤広之防災危機管理課長(右)ら=1日、県庁
青森県内の状況について報道陣に説明する佐藤広之防災危機管理課長(右)ら=1日、県庁

石川県で1日に震度7を観測した能登半島地震で、青森県の日本海沿岸部や下北地域の一部にも津波注意報が出された。青森県は地震発生直後の午後4時10分、災害警戒本部(本部長・危機管理局長)を設置。深浦町では30センチの津波を観測したが、午後8時現在、県内で被害は確認されていない。

 下北地域では津波注意報が出た佐井村が午後4時50分、災害警戒本部を設置。有線放送などで津波への注意を呼びかけたほか、職員が村役場に待機して有事に備えた。

 むつ、大間、風間浦、東通の4市町村では、いずれも防災担当職員が登庁し、情報収集に当たった。

 津波注意報が出た五所川原市は市内2カ所、深浦町では町内1カ所に避難所を開設。午後8時現在、避難者はいないという。

 地震の影響で交通機関にも乱れが出た。JRは五能線と奥羽本線が安全確認のため、走行中の列車を停止。順次運転を再開したが五能線6本が運休した。

 フェリーは津軽海峡フェリーが青森―函館間で午後8時現在、2本が運航を見合わせている。

 また、県は現地での支援活動などに備え、「能登半島地震に係る青森県応援本部」を設置した。

 
お気に入り登録