Freeベルマーク収集続け100万点達成 元PTAの平さんに感謝状/階上・石鉢小

三谷公人校長(左)から感謝状を受け取った平留美子さん(中央)
三谷公人校長(左)から感謝状を受け取った平留美子さん(中央)

階上町立石鉢小(三谷公人校長)が11月、ベルマークの収集100万点を達成したとして、ベルマーク教育助成財団から表彰を受けた。現在、同校では積極的に収集・集計を呼びかけていなかったが、かつてPTAで作業を担当していた平留美子さん(53)=同町角柄折、洋野町立種市図書館司書=らが自主的に活動を継続。同校は22日、ひそかな協力をたたえ、平さんに感謝状を贈った。

 ベルマーク運動は、協賛企業の商品の包装紙やパッケージにあるマークを切り取って集め、同財団に送ることで、1点当たり1円で預金でき、カタログから教育関係の物品を購入できる仕組み。

 同校では1984年からPTAを中心に収集活動を実施。平さんも長女が2年生の頃に委員会を任され、集まったマークを企業ごとに台紙へ貼り付けて整理したり、広報通信を発行して収集・活用状況を伝えたりと取り組んできた。「(台紙整理は)やる義務はないけれど、速やかに点数を認定してもらえる。個人的には集中力が鍛えられる作業なので好きだった」と笑う。

 だが、PTAの負担軽減の一環で、平さんの長女が卒業した2020年度でベルマーク委員会は活動を終了することに。その時点で、ベルマークは累計98万点となっていた。「あと少しで大台に達成するから、もったいなくて」。平さんは他の元PTA数人と共に、ボランティアでの活動継続を学校側に提案。その後も校内の収集箱に投じられた中身を年に数回回収しては財団へ送っていた。

 三谷校長は「財団から記念の盾が届くまで、平さんたちの活動を知らなかった。人知れず善意で活動してくれたことは大変ありがたい」と感謝。22日は、冬休み前の全校集会で平さんらの活動を児童に紹介した後、児童代表の6年米倉妃南さん(12)に盾を、平さんに感謝状をそれぞれ手渡した。

 平さんは「ベルマーク活動は煩雑だと敬遠されることも多いけど、教育備品の購入に役立つことも事実。今後もできる限り続けるので、収集に協力してもらえたら」と期待を寄せた。

 
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