Free認知症「声がけ重要」 大人にも相談を 南部小でサポーター養成講座

認知症の高齢者に対し、小学生ができる行動を話し合う児童
認知症の高齢者に対し、小学生ができる行動を話し合う児童

南部町立南部小(斉藤祐之校長)で14日、5、6年生を対象に、町小学生認知症サポーター養成講座が開かれた。児童たちは、認知症の近隣住民や家族の様子に気付き、大人に協力を呼びかける必要性を学んだ。

 認知症に対する若年層の理解を深め、高齢者らを温かく見守る意識付けを行おうと町が実施。講師は町内の介護施設で勤務する、町認知症キャラバンメイト4人が務めた。

 6年生23人は、寸劇を通して認知症と思われる人への対応を話し合った。雪の日に児童が通学バスを待っている間、「家に帰る」と繰り返す薄着の高齢者が現れたと想定。高齢者が夜までバス停に居続けて体調を崩す、交通事故に遭うことなどを児童は不安視した。

 小学生にもできることとして「はっきりと話す」「交番へ連れて行く」などと発表。学校に遅刻しないように通学バスへ一緒に乗り、運転手や教員に相談するといった意見も出た。

 講師は「認知症は外見で分からず、声がけが重要」と説明。直接話しかけにくい時は、周囲の大人に相談すると良いとした。

 馬場偉武毅(いぶき)君(12)は「困っているお年寄りを見かけたら大人に知らせたい」と安心できるまちづくりへの意欲を高めた。

 
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