Free名川小児童がサケの採卵・授精体験 生態、環境問題学ぶ/南部町

サケの親魚に触れ、生態や環境について学ぶ児童
サケの親魚に触れ、生態や環境について学ぶ児童

南部町立名川小(釜田信子校長)の4年生45人が12日、同町の馬渕川さけ・ます増殖漁協(松本福松組合長)でサケの採卵・授精体験学習を行った。児童は命の尊さを学ぶとともに、環境問題への意識を高めた。

 町名川B&G海洋センターが、2005年から町内小学校を対象に行う海洋教育事業の一環。同漁協と八戸水産事務所が協力した。

 児童は捕獲した親魚の大きさや迫力に驚きながら、卵を取り出した。授精体験では、元気な稚魚が生まれることを願って丁寧に作業した。

 サケを取り巻く現状については近年、不漁傾向にあることを学習。冷たい水を好むが、温暖化で生存率が低下している可能性などを知った。

 田端彩乃さん(9)は「卵がぷにゅぷにゅしていてびっくりした」と感動した様子。田澤結奈さん(10)は「サケを食べたことはあるけど触るのは初めて。貴重な経験ができた」と学びを深めていた。

 11日の同学習には、町立南部小3、4年生も参加した。

 
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