Free【みちのく生き物観察記】スズメ

上の写真は、羽毛を立たせ丸く膨れ寒さに耐えるスズメ。下は100羽を優に超える集団で移動する様子(11月、三沢市)

最も身近な野鳥で、誰もが知っているスズメ。ユーラシア大陸に広く分布し、日本全国で一年中観察できる留鳥だ。

体長は14㌢ほど。ほかの鳥の大きさを見るときにスズメより大きい、小さいと比較の対象にされるほど親しまれている。人家の近くにすみ、人家に営巣することも多い。近似種にニュウナイスズメがあるが頰の黒斑がないので区別できる。

繁殖期は3~9月で、昆虫や草の実などをよく食べる。稲が実る頃には、田んぼに群れで現れて食害を起こす。

冬場は羽毛を立たせて丸く膨らんで寒気に耐える。その様子は「ふくら雀」と呼ばれ、俳句では冬の季語にもなっている。

繁殖期は家族単位で、その後は集団で生息することが多い。11月のある日、三沢市淋代付近の刈田と草むらを数百羽の集団で移動しながら草の実や落ち穂を食べていた。

 
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