Free特産品活用レシピや若者イベント 野辺地高生、地域活性化策提案

マコガレイを使った経済活性化の提案に聞き入る町関係者ら
マコガレイを使った経済活性化の提案に聞き入る町関係者ら

青森県立野辺地高(木立徹校長)は14日、3年生による地域課題研究の発表会を開いた。生徒たちが10チームに分かれ、さまざまな特産品を使った新たなレシピや若者向けイベントなどで町を盛り上げるアイデアを披露し、町関係者と同校2年生が熱心に聞き入った。

 生徒自身が各教科の知識を活用して解決能力を養う「総合的な探究の時間」の一環。3年生の32人は野菜、魚介類をはじめ名産の菓子などを題材に研究を重ねてきた。

 発表会では町議や商工、教育関係者と2年生約30人が聞き役を務め、各チームがポスターを貼った掲示板でプレゼンテーション。地場産品の食べ方が限られている現状に着目し、カワラケツメイ、葉つきこかぶ、ゴボウ、ホタテを食材にケーキや肉まんなどを作る提案が目立った。

 また、マコガレイの消費増が経済活性化につながると考え、簡単に調理できる小ぶりの唐揚げを考案したチームも。代表の渡邉魁星(かいせい)君(18)は「手軽に作れるようにした。ポン酢など味の変化も考えれば良かったかも」と少し反省。真剣な表情でメモを取っていた木戸忠勝町議は「確かに地産地消を増やすことが簡単で、早く経済効果が出る」と感心した。

 町商工会の松山隆志会長は「生徒なりの発想と具現化が興味深い。カワラケツメイも香り、味、色とさまざまなテーマを試してみれば」とアドバイスしていた。

 
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