Free「頑張った」家族らエール 田澤が自己ベスト更新/陸上日本選手権

レース後に電光掲示板を見つめる田澤廉選手(右から2人目)=10日、国立競技場
レース後に電光掲示板を見つめる田澤廉選手(右から2人目)=10日、国立競技場

10日に東京・国立競技場で行われた陸上の日本選手権男子1万メートルで、自己ベストを更新して4位に入った八戸市出身の田澤廉選手(23)=トヨタ自動車=に対し、家族らは「惜しいレースだった」「よく頑張った」とねぎらいつつ、来年のパリ五輪出場へエールを送った。

 田澤選手にとって同種目で今年7本目のレース。トレーニング先の米国から帰国して間もなく臨んだ今大会は、終盤までトップ集団につけていたが、最後は優勝争いから脱落した。

 現地で愛息の力走を見守った母の美幸さんは「(最後に離され)疲れがまだ取れていなかったのかな。でも自己ベストを更新できて良かった」と目を細めた。

 本人はパリ五輪後にマラソンなどへの転向も見据えているとし、「五輪で1万メートルに区切りを付けるのであれば、最後まで悔いなく頑張ってほしい」と話した。

 市立是川中で指導した風張清志さん(72)も同じくスタンドで観戦。「途中までは前にいて、良いレース運びができていた。惜しかった」と教え子の走りに賛辞を贈った。パリ五輪出場に向け、「あと1回はレースに出場するだろうし、次はさらに良い成績を収めてくれるはず」と一層の活躍に期待を寄せた。

 
お気に入り登録