Free一戸町の道の駅、建設候補地決定 当初予定の北側隣接地

道の駅整備候補地
道の駅整備候補地

一戸町は7日、同町一戸上野の道の駅建設予定地が岩手県の土砂災害警戒区域に昨年指定された後、新たに模索していた候補地について、国との協議を踏まえ北側の隣接地に決定したことを明らかにした。今後は国の事業採択を受けるため、来年度に事業用地の確定に向けた測量調査などを行う方針で、当初予算に必要な費用を計上する。

 町によると、当初の予定地は国道4号沿いの「東京電波一戸工場」跡地。新たな候補地はすぐ北側で、同警戒区域からは外れる。

 世界文化遺産の御所野遺跡の約1キロ北に位置。当初の基本姿勢のまま、遺跡と連動させ、来場者が周辺で買い物や飲食を楽しめる拠点を目指す。開発区域面積は約1・2ヘクタールで、当初計画より約0・6ヘクタール減となる。

 町はこれまで、岩手河川国道事務所に新候補地を提示し、事業実施の可能性を協議。11月に同事務所から、警戒区域外の場所であることを踏まえ、道の駅整備に向けた検討を進める旨の回答を得た。さらに、造成後の用地に一定の台数の駐車場やトイレ、情報提供施設など、道の駅に必要な機能を配置できるかも検討するよう求められたという。

 町は来年度の予算化を経て、整備後の敷地面積や、確保可能な駐車台数などを調査。国との協議がまとまれば、住民を対象に整備計画の説明会を開き、地権者との交渉に入りたい考え。

 小野寺美登町長は取材に、「来年度から国や県との協議を加速させ、できるだけ早く建設に着手したい」と意欲を示した。 

 
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