Free街並みの変遷、鳥瞰図で見て 八戸市美で吉田初三郎パネル展

吉田初三郎が制作した八戸市鳥瞰図などのパネルが展示される会場
吉田初三郎が制作した八戸市鳥瞰図などのパネルが展示される会場

種差海岸の三陸復興国立公園指定10周年を記念した、「鳥瞰(ちょうかん)図絵師吉田初三郎パネル展~鳥瞰図で見た八戸と国立公園~」が30日、八戸市美術館で始まった。来場者が「八戸市鳥瞰図」のパネルなどを通して、初三郎の功績に理解を深めている。4日まで。

 初三郎は大正から昭和期にかけて活躍した鳥瞰図絵師。種差海岸にアトリエ兼別荘「潮観荘」を構え、その絶景を広く紹介した。パネル展は、初三郎の作品を通して種差海岸の魅力を発信し、認知度向上や誘客促進を図ろうと市が主催。

 パネルは24枚。八戸を描いた4枚の鳥瞰図は年代順に並べるなどし、三角地帯や蕪島といった八戸港と、戦前から戦後にかけての街並みの変遷を見ることができる。駅名や名産品などを記す「みちのくの旅」や、在りし日の潮観壮と初三郎の写真も目を引く。

 吉田初三郎研究家で種差観光協会会長の柳沢卓美さんは、「八戸と初三郎の深いつながりや、まちの移り変わりを感じることができる。市民に知ってもらうきっかけになれば」と来場を呼びかける。

 入場無料。時間は午前10時~午後7時(最終日は同4時)。3日午後1時からは柳沢さんが講演する。

 
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