Free温かみのあるコラム、一冊に 元大館公民館長の髙橋さん/八戸

コラム集を発行した髙橋芳久さん
コラム集を発行した髙橋芳久さん

今年3月まで、八戸市立大館公民館の館長を務めた髙橋芳久さん(74)=同市=が、在職中に広報紙向けに執筆していたコラムをまとめた「わの言いたい放題」を発刊した。「地元への感謝の気持ちを込めた。住民が再び公民館に集まるきっかけにつながってほしい」と話している。

 大館地区で生まれ育った髙橋さんは小学校校長などを務めた後、2014年4月に同公民館長に就いた。毎年秋に開かれる「新田城まつり」の事務局を担うなど、地域活性化にも積極的に取り組み、19年度には文部科学大臣が表彰する「第72回優良公民館」に選ばれた。

 コラムは14年8月の公民館だよりからスタート。当初は空いたスペースを埋めるために書き始めた。以来、普段の生活の中で気になったこと、流行しているもの、地区の昔の光景などを方言を交えながら紹介。分量も増えていった。

 温かみのある文章は住民の間でも話題となり、「毎回楽しみにしている」「(公民館だよりを)じっくり読むようになった」などと声をかけられることが多くなったという。書籍化は「見逃したものがあるので本にしてくれないか」という要望があり、周囲の協力を得て実現した。

 髙橋さんは「本当に言いたい放題のコラム。テーマに悩むこともあったが、皆さんに読んでもらうことで続けてこられた」と振り返り、「読むことで地区の良さを住民や子どもたちに感じてほしい」と話している。

 「わの言いたい放題」は希望者には無料で配布する。問い合わせは、大館公民館=電話0178(25)3331=へ。

 
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