Free“巨大野球盤”で誰でも楽しくプレー ユニバーサル野球、むつで県内初開催

「野球盤」を模した「ユニバーサル野球」を楽しむ参加者
「野球盤」を模した「ユニバーサル野球」を楽しむ参加者

ボードゲーム「野球盤」の要領で年齢や障害の有無を問わず楽しめる「ユニバーサル野球」の大会が26日、むつ市のむつマエダアリーナで、青森県内で初めて開かれた。選手や関係者ら約200人が参加。老若男女が打球の行方に一喜一憂しながらプレーに興じた。

 重症心身障がい児・者の親の会として活動する同市の一般社団法人りあん(中西直美理事長)が主催した。競技は両翼5メートル前後の野球場を模した盤を使用。投球はなく、ターンテーブルに載ったボールを、ひもを引くと回転するバットで打つ。わずかな手の動きで操作できるのが特徴だ。

 同法人の職員がネット上で競技を知り、関係者に連絡し開催にこぎ着けた。市や市内3ロータリークラブなども支援した。

 今回は1試合50分を目安に、1イニングで全員が打席に立ち、合計得点で勝敗を競った。地元の福祉団体「輪いどの会」をはじめ、少年野球チーム「まきのこジャイアンツ」、県立むつ工業高公式野球部のメンバーら混成のA―D4チームが激突。場内アナウンスやチアガールも盛り上げ、会場は終始にぎやかな雰囲気に包まれていた。

 中西理事長は取材に「多くの協力があってイベントを実現できた。参加者に楽しんでもらえたのが何より。できれば来年以降も続けたい」と感想。Dチームのメンバーとして出場した娘の未空さん(輪いどの会)は「みんなでプレーできたのが良かった」と喜んでいた。

 
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