Free「洗心荘」八戸市が売却へ 営業は3月24日まで

八戸市が売却する方針を示した市民保養所「洗心荘」。来年3月24日で営業を終了する=6月、十和田市法量焼山
八戸市が売却する方針を示した市民保養所「洗心荘」。来年3月24日で営業を終了する=6月、十和田市法量焼山

本年度末に廃止予定の十和田市焼山地区にある八戸市民保養所「洗心荘」について、八戸市は21日、廃止後の施設を一般競争入札で売却する方針を示した。市が施設を所有して民間事業者に貸し付けても、維持管理費以上の収入が見込めないため。来年4月中旬に入札参加を受け付け、同6月にも入開札したい考え。

 廃止に伴い宿泊は同3月23日、日帰り利用は翌日に営業を終了する。廃止後の代替事業として市は2024年度以降、近隣市町村にある市が指定した民間保養施設の利用料助成を行う予定で、市は同2月に詳細を公表するとしている。

 洗心荘は鉄筋コンクリート造りの地上3階、地下1階建て。八甲田山系猿倉温泉から源泉を引く、八戸市民の保養・レクリエーション施設として1986年に開設された。近年は利用者が減少傾向で、温泉の配管など老朽化に伴う施設の維持管理費も増大しており、市は今年5月に廃止する方針を決めていた。

 売却に向け、市は来年1月までに施設の鑑定評価額の調査を終え、未利用市有地等活用検討委員会で売却条件を決めた上で、3月中に一般競争入札実施要項を制定、公告する予定。

 
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