Free70日間の航海でたくましく 八水高実習船「青森丸」帰港

国際航海実習の感想を述べる長谷川慧吾さん(中央)
国際航海実習の感想を述べる長谷川慧吾さん(中央)

青森県立八戸水産高(中川伸吾校長)の実習船・青森丸(698トン)が15日、70日間にわたって行われた国際航海実習から帰港した。八戸港で帰港式が開かれ、実習生は出迎えた保護者らに成長した姿を見せつつ、「航海での学びを学校生活に生かしたい」と胸を張った。

 帰港したのは、水産工学科2年16人、専攻科1年15人ら計49人。9月7日に同港を離れ、ハワイ北西海域でマグロはえ縄漁に当たった。26回の操業で28トン分のマグロを漁獲し、三崎港(神奈川県)へ水揚げした。航海の途中では、ハワイ・ホノルル港にも立ち寄った。

 式では、中川校長が「(実習を)やりとげたという大きな自信を持って、今後の学校生活に生かしてほしい」、生徒会長の海洋生産科3年松井李玖都さんは、「大変なことを一つ一つ乗り越えたことが財産になる」とそれぞれ激励した。

 実習生を代表し、水産工学科2年長谷川慧吾さんが「つらい時に励まし合ったクラスのみんなや、応援してくれた先生、家族に感謝したい。学校生活を今まで以上に頑張る」と謝意を述べた。

 同科2年の佐藤航さんは取材に「ハプニングもあったが、普段見ることができない大きなマグロを最前線で見ることができて良かった」と充実感をにじませた。

 
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