Free走って、転んで、押し合って 初の恐竜着ぐるみイベント盛況/三戸

ティラノサウルスの着ぐるみを着て芝生を疾走する参加者

ティラノサウルスの着ぐるみを着てレースをする「どすこい! ダイナ走」が12日、三戸町の城山公園で初めて開かれた。地元の若手有志が「地域を盛り上げたい」との思いから企画し、町内外から約80人が参加。着ぐるみ同士の相撲やフードコーナーもあり、会場は多くの人でにぎわった。

 レースは成獣オスの部(中学生以上の男性)、成獣メスの部(同女性)、幼獣の部(小学生以下)の3部門を設定。相撲は直径1メートルほどの土俵に2頭が体を密着させて立ち、腕を使わずに押し合った。

相撲では2頭が小さな土俵に乗って熱戦を繰り広げた

色とりどりの着ぐるみが頭を大きく揺らしながら疾走したり、力いっぱい戦ったりする姿に、観衆はかけ声や拍手を送って応援。豪快に転ぶ参加者もおり、会場はたくさんの笑顔であふれた。

 幼獣の部で頂点に立った安藤柊馬君(9)=八戸市立柏崎小4年=は、直前に五戸町で開かれたレースでも優勝。「連覇を目指していたのでうれしい。速く走るこつは足をしっかり上げること」と喜んだ。

 ボランティアスタッフの中には青森県立三戸高の生徒の姿も。1年の小川真由さん(15)は「子どもだけでなく、大人も全力で楽しむ姿が印象に残った」と笑顔で振り返った。

 実行委員長の梅舘莉沙さん(30)は「こんなにたくさんの人が集まってくれるとは思っていなかった。町外からの参加者も多かった」と驚いた様子。来年以降も開催する方針で、「参加者が三戸と城山公園を知り、親しむ機会になれば」と期待を込めた。

 
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