Free技能五輪全国大会に出場へ 「優勝目指す」 二戸職業訓練協会の研修生2人

技能五輪全国大会への意気込みを藤原淳市長(右)に伝えた工藤恵大さん(左)と竹本創哉さん
技能五輪全国大会への意気込みを藤原淳市長(右)に伝えた工藤恵大さん(左)と竹本創哉さん

二戸市の二戸職業訓練協会(浪岡清高会長)の研修生2人が、17日から愛知県常滑市で開かれる「第61回技能五輪全国大会」建築大工部門に、岩手県代表として出場する。9日、市役所に藤原淳市長を訪ね、「優勝して来年の国際大会へ出場したい」と意欲を示した。

 出場するのは、南部町出身で住宅会社「杢創舎」(盛岡市)の工藤恵大さん(21)と、二戸市出身で「建築クボタ」(同市)の竹本創哉さん(21)。

 いずれも勤務先で大工の経験を積みつつ、協会が運営する二戸高等職業訓練校に所属し、定期的な訓練を通じて技術を磨いている。

 全国大会は、23歳以下の若手職人の技術向上を目的に毎年実施。今年の建築大工部門には58人が参加する。

 競技は18、19の2日間(計12時間)で、課題に沿って設計図を作成し、工具で木材を加工して技術と正確性を競う。優勝者は来年秋にフランスで開催される国際大会に出場できる。

 工藤さんは3年連続で全国大会に臨む。昨年の前回は敢闘賞に入賞したが、部材の加工などがうまくいかず、悔いが残ったという。「今年は時間内に精度の高いものを完成させ、優勝を狙う」と意気込む。

 竹本さんは今回が全国初出場。「図面を書くのがまだ苦手なので本番までに克服し、正確に良いものを作りたい」と力を込める。

 表敬訪問を受けた藤原市長は、「2人とも国際大会を目指して頑張ってほしい。地元の建築大工の技術を今後も高め、発信してもらいたい」と期待した。

 同協会は会員企業の協力を得ながら、指導員が中心となって優秀な大工を育成。全国大会には、第8回(1970年)から50回以上連続で選手を派遣している。浪岡会長は長年の職業訓練の功績で、今年の秋の叙勲(瑞宝単光章)を受章した。

 
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