プロランナーの神野大地さん（３０）＝セルソース＝による陸上教室が４日、八戸市東運動公園陸上競技場で開かれた。地元の中学生らが参加し、中長距離を速く走るためのこつを学んだ。

　競技力向上につなげてもらおうと、エスプロモ（同市）が主催した。神野さんは、青山学院大３年時に箱根駅伝往路５区で区間新記録をマーク。駅伝ファンの間では「３代目山の神」として知られる。

　八戸市と三戸郡の中学校の陸上競技部に所属する生徒３５人が集まった。神野さんは、大学時代から取り組んでいるという動的ストレッチを披露。下半身の筋肉をほぐすストレッチでは、「一つ一つの動作を大きく丁寧にやると、いい走りにつながる」とアドバイスした。

　生徒たちは、「ゴール近くで力を出し切るためにはどうしたらいいか」などと次々と質問。神野さんは「けがのリスクがなく追い込めるのが坂ダッシュ。それをやるだけでラストが変わってくる」などと答えていた。

　参加した市立三条中３年の前田恭佑さん（１４）は「冬の間のトレーニング方法が分からなかったので参考になった。今後の大会でタイムを縮められるように頑張りたい」と笑顔を見せた。