Free買い物支援バス、新郷でも実証運行スタート 五戸町中心商店街など結ぶ

五戸町内での買い物を終え、新郷村へ戻るバスに乗り込む利用者=7日
五戸町内での買い物を終え、新郷村へ戻るバスに乗り込む利用者=7日

新郷村で7日、買い物弱者を支援する無料のバス送迎サービスの実証運行が始まった。地域別に5路線が設定され、五戸町の中心商店街やスーパーなどと村内を往復できる。初日は12人が利用し、食料品や医薬品などを買い求めた。実施期間は来年1月31日まで。

 青森県による「持続可能な買い物支援サービス網構築事業」の一環。6日には八戸市尻内町笹ノ沢地区でもスタートしている。

 同村の運行は、曜日ごとに小坂・戸来線(月曜)、椛ノ木線(火曜)、浮口線(水曜)、大畑線(木曜)、西越中央線(金曜)の5路線。期間中は土曜もそれぞれ2回ずつ運行する。車両は29人乗りの中型バス「あんべ号」で、運転は千葉貨物運輸(同村)が担う。

 バスは無料登録制で、村民なら誰でも利用可能。県によると、6日時点で96人の申し込みがあった。

 五戸町内のスーパーなどに滞在する買い物時間は約1時間半。利用者は日々の暮らしに欠かせない食料品や日用品などを購入した。

 同村金ケ沢の高橋みささん(80)は週1回、買い物のため五戸まで車を運転しているという。「年齢や体力的に運転は大きな負担。それがなくなるだけでも非常に助かる。毎週バスを使いたい」と話した。

 第1便のバスに同乗した櫻井雅洋村長は、村内の商業機能を活性化させる重要性を挙げつつ、「村民には必要なサービス。実証を通じて最も良い運行方法を考えたい」と述べた。

 
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