Free町民の手でかつての朱色に 旧南部鉄道「DC351」塗装イベント/五戸

DC351の車体にペンキを塗る参加者

保存作業が進められている旧南部鉄道のディーゼル機関車「DC351」の車体を塗装するイベントが3日、車両の設置場所である五戸町のごのへ郷土館で行われた。参加した町内の親子12組29人が、昨年4月に帰還した時と同じ朱色に塗り直す作業を行い、かつて五戸町内を走っていた車両への愛着を深めた。

DC351の保存については、展示施設が建設中で12月完成の予定。車体の外装もさびが目立っていたため、並行して塗装工事が行われており、白色のさび止めが塗られたところまで進んでいる。今回のイベントは、作業の一部を町民に体験してもらおうと町が主催した。

参加した親子は、田守建装(同町)の田守洋介社長から作業の説明を受けた後、足場を上り、車体に朱色のペンキをローラーで丁寧に塗っていた。この日は、車体の両脇の塗装が完了した。

イベント終了後、塗装が施されたDC351の車体を眺める参加者。奥は12月完成予定の展示施設

三浦陽雄君(町立五戸小3年)は「楽しい作業だった。DC351は何度か見に来ているけど、もっと楽しみになった。展示施設も早く完成してほしい」と心待ちにしていた。

12月16日には、展示施設の完成を祝う記念イベントが予定されており、セレモニーやDC351を綱引きでけん引するコーナーなどが行われる。

 
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