Free東日本大震災や防災学ぶ拠点に 岩手県立図書館が学習スペース 3日開設

東日本大震災や自然災害、防災関連の図書・資料を集約した「I―ルーム」
東日本大震災や自然災害、防災関連の図書・資料を集約した「I―ルーム」

盛岡市の岩手県立図書館(森本晋也館長)は11月3日、所蔵する東日本大震災やその他の自然災害、防災関連の図書・資料を閲覧できる学習スペース「I(アイ)―ルーム」を館内に開設する。震災をはじめとした災害や防災・安全について、1カ所で総合的に学べる。児童生徒らの探究的学習を支援するとともに、県民や県外から訪れた人が広く学べる情報発信拠点としたい考え。当日は午後1時半から式典を開き、一般開放する。

 内陸部の盛岡に、震災からの復興や防災について学べる場、情報発信機能を持つ場をつくろう―と開設。名称は、▽学び合いの場▽図書・資料との出合い▽愛と希望に満ちた岩手(Iwate)県―など、さまざまな「あい」から付けた。

 歴史・地誌や災害、産業、まちづくり、文学、芸術といった幅広い分野の図書、震災関連チラシ、映像資料など計約1万点を集約。一般貸し出しのほか、学校やグループ単位への図書などのセット貸し出し、利用者が具体的に学べる図書・資料の提示や調べ方の案内など、レファレンス支援を行う。

 県内震災関連施設とも連携し、各施設の特色などを紹介。内陸部から沿岸部への人の流れをつくる。

 今後、震災や防災をテーマとしたワークショップなどを企画・開催する方針。

 開館時間は午前9時~午後8時。主に月末の平日や年末年始は休館。問い合わせは岩手県立図書館=電話019(606)1730=へ。

 
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