青森県内の小中学生を対象とした「２０２３子どもの『科学の夢』絵画展」と「第６５回県発明くふう展」の表彰式が２８日、青森市内で開かれた。発明くふう展では、最高賞の県知事賞に横内大致君（８）＝八戸市立長者小３年＝が考案した「５日間れんぞく！自動金魚えさやり器」が輝いた。

　県と県発明協会が主催。本年度は、絵画展に３４５点、発明くふう展に１０８点の応募があった。

　横内君は、祖父母が金魚の餌やりを毎日しているのを見て、家を留守にしている間も自動で餌をあげられる装置を製作。時計の時針が１周するごとに餌が落ちる仕組みで、５日間連続で稼働するよう工夫した。

　表彰式では、榊美樹会長が「祖父母の負担を減らしたいという、思いやりの心から生まれた作品」とたたえた。横内君は取材に対し、「おじいちゃん、おばあちゃんがすごく助かったと言ってくれた。金魚も喜んでくれていると思う」と笑顔を見せた。

　このほかの優秀賞受賞者は次の通り。（県南地方関係分、敬省略）

　【絵画展】
▽県知事賞＝福村妃華（十和田市立三本木小５年）
▽日本弁理士会長奨励賞＝新関乃英（同南小６年）
▽県教育長賞＝齋藤由茉（同三本木小２年）
▽日本原燃社長賞＝中川原美凰（五戸町立五戸小２年）十文字遼真（十和田市立南小２年）漆坂空音（同三本木小５年）藤田絆鈴（同）

　【発明くふう展】
▽県議会議長賞＝氏家嘉昭（八戸市立柏崎小２年）
▽東北経済産業局長賞＝佐々木愛謝（十和田市立北園小４年）
▽日本弁理士会長奨励賞＝中村遥芽（三沢市立木崎野小４年）
▽公益社団法人発明協会長奨励賞＝田中悠月（八戸市立根城小６年）
▽県教育長賞＝秋田谷蒼介（同湊小５年）
▽県発明協会長奨励賞＝三浦士（八戸聖ウルスラ学院中３年）