Free【ドラフト会議】西舘(一戸出身)巨人が交渉権 日ハムと1位指名で競合

巨人から1位指名を受け、ガッツポーズで喜びを表現する西舘勇陽投手=26日、東京

プロ野球のドラフト会議が26日、東京都内で開かれ、中大の本格派右腕・西舘勇陽投手(21)=一戸町出身=は2球団から1位指名を受け、くじ引きの結果、巨人が交渉権を獲得した。中大で行われた記者会見で、西舘投手は「伝統ある素晴らしいチームの一員としてやれることが本当にうれしい」と喜びを語り、「もっと上のレベルの投手になれるように頑張っていく」と意欲を示した。

 西舘投手は、町立一戸中から岩手県屈指の強豪・花巻東高に進み、甲子園には春夏計3度出場。中大進学後に投手としての才能を開花させ、東都大学野球リーグ1部で活躍した。最速155キロの直球を軸に、多彩な変化球も操る。クイック投法が特長で、三振を奪う能力が高い。

 ドラフト会議では、日本ハムと巨人が1位指名で競合。くじ引きで巨人の阿部慎之助監督が引き当てた。同じ中大出身の阿部監督は「共に優勝を目指して頑張りましょう」と母校の後輩にエールを送った。

 青森県、岩手県北地方関係ではこのほか、弘前工高の成田晴風投手が西武から4位で指名を受けた。八学光星高の中澤恒貴内野手はソフトバンクの育成4位、青森大の庄司陽斗投手はDeNAの育成4位でそれぞれ指名された。

 【略歴】西舘勇陽(にしだて・ゆうひ) 2002年3月生まれ、一戸町出身。町立一戸南小、町立一戸中出。中学時代に軟式野球の全国大会出場を経験した。高校は花巻東高(岩手県)に進学し、投手として甲子園に春1度、夏2度出場。中大進学後に急成長を遂げ、主力として活躍した。最速155キロ。3年秋の東都大学野球リーグ1部は、5勝1敗でベストナインを獲得した。身長185センチ、体重79キロ。右投げ右打ち。

 
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