Free八戸港の未利用サバ、カップ麺に エースコックが全国発売

八戸港で水揚げされた未利用サバを活用したカップ麺=16日、青森県庁
八戸港で水揚げされた未利用サバを活用したカップ麺=16日、青森県庁

即席麺大手のエースコック(大阪府)は、八戸港で水揚げされた未利用魚のサバを使ったカップ麺を開発し、16日から全国販売を始めた。サバを丸ごとエキス化し、香りや風味が楽しめる一杯に仕上げた。数量限定で、青森県内のスーパーなどに並ぶ予定だ。

 国が推進する食品ロス削減国民運動に賛同する同社は、「もったいないをおいしさに」をスローガンに、昨年10月から未利用食材を活用したカップ麺を開発。第1弾は大阪湾で取れた3種類の未利用魚、第2弾は熊本県のふぞろいトマトを活用した。

 今回は「陸奥の鯖だしラーメン」と銘打ち、300グラム未満の食用として利用されにくい小さなサバを使用。合わせて約1万トンのサバが有効活用される見込み。サバを丸ごと使ったラーメンは珍しいという。

 同日は、同社マーケティング副本部長の正野孝治執行役員と仙台支店の篭嶋茂人支店長らが県庁を訪れ、宮下宗一郎知事に発売を報告。試食した宮下知事は「サバの風味がすごい。青森の海が浮かんでくる」と絶賛した。

 取材に対し、正野執行役員は「寒さの厳しい青森で取れた、身の引き締まったサバの風味を多くの人に味わってほしい」とアピールした。

 カップ麺はしょうゆとみそ味の2種類。希望小売価格は236円(税抜き)。

 
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