Free「給食甲子園」第3次審査突破 三戸の共同調理場「地元食の魅力伝えたい」

三戸町学校給食共同調理場が応募した献立(同調理場提供)
三戸町学校給食共同調理場が応募した献立(同調理場提供)

学校給食日本一を競う「第18回全国学校給食甲子園」(認定NPO法人21世紀構想研究会主催)で、三戸町学校給食共同調理場が第3次審査を突破し、全応募数1079件から選抜された23代表となった。地元食材や郷土料理が盛りだくさんの献立を考案した栄養教諭の藤倉佐知子さん(52)は第4次審査、決勝大会を前に「地元にある食の魅力を、給食を通して伝えられたら」と力を込める。

 同甲子園は全国の栄養教諭、学校栄養職員が、実際の給食で提供した料理で献立を組んで応募。文科省学校給食摂取基準に基づき、栄養量や分量のほか、地場産品の使用や食育への活用などを評価する。

 第3次選考では47都道府県を6ブロックに分け、第2次選考を通過した59校、施設から書類選考で各ブロック4校、施設(中部・近畿ブロックのみ3校、施設)を選定した。

 同調理場の献立は▽麦ごはん▽牛乳▽陸奥湾ほたてと白菜のとろたま煮▽こかぶとりんごの菊花あえ▽長いも入りひっつみ―の5品。

 藤倉さんは「地元で作っているリンゴや菊、ナガイモのほか、青森県内の特産品であるホタテやこかぶを使った」と説明。菊花のあえ物やひっつみといった郷土料理を取り入れており、「給食を味わいながら食文化を楽しんでほしいという思いを込めた」と話す。

 同調理場は町内の小中一貫三戸学園三戸小中、斗川小、県立三戸高に計約670食を提供している。今年1月からインスタグラムで献立を発信しており、藤倉さんは「これからも地元にいい食材、おいしい郷土料理があることを伝えていけたら」と意欲を見せた。

 
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