Free軽米高生が万能たれ開発 大黒醤油とコラボ 地元産エゴマとリンゴ使用

万能たれを開発した軽米高の生徒と、大黒醤油の坂本剛代表(前列中央)
万能たれを開発した軽米高の生徒と、大黒醤油の坂本剛代表(前列中央)

岩手県立軽米高(亀山丈校長)の2年生5人が地元特産のエゴマとリンゴを使い、さまざまな料理に合うしょうゆ加工品「ひとくちで恋に落ちる Egoma万能たれ」を開発した。軽米町の大黒醤油(坂本剛代表)とコラボし、同社が製造元として15日から町内で販売する。

 生徒たちは1年次から総合的な探求の時間で、食文化を研究するグループとして活動。地元の食材のおいしさをPRするため、幅広い世代が日常的に食卓で使える万能たれを研究した。

 試作を繰り返し、たれのベースを作った上で、地元でしょうゆやみそを醸造する老舗の同社に製造を依頼。くせのない味が特徴の商品「濃口醤油 ことぶき」を基に、その後も町地域おこし協力隊のアドバイスを受けながら改良を重ねた。

 ニンニクやショウガといった辛みは加えず、リンゴの甘味としょうゆ本来の塩味とのバランスにこだわった。商品名や、「恋」の字を赤く目立たせたラベルのデザインも生徒が考えた。

 1年余りをかけ完成した商品に、小野寺彩純さんは「一口で好きになるようなイメージで名称を考えた。余計な物を入れず、エゴマの風味も生かせた」と自信を見せる。大鳥心聖さんは「若い世代も含め多くの人が味わい、軽米の食の魅力を知ってほしい」と願う。

 坂本代表は「食材そのものの味を生かそうとする高校生の感性に触れ、私自身も勉強になった。どんな料理にも合う、本当においしい味」と太鼓判を押す。

 商品は200グラム入り、税込み648円。15日に町役場前で4年ぶりに開催される「食フェスタinかるまい」で販売。町内の産直施設「ミル・みるハウス」と、たけさわストアで常設販売する。問い合わせは大黒醤油=電話0195(45)2820=へ。

 
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