Free脳卒中リハビリで3病院連携 理学療法士が意見交わす/八戸

グループに分かれ、連携強化に向けた今後の課題について話し合う八戸市内3病院の理学療法士
グループに分かれ、連携強化に向けた今後の課題について話し合う八戸市内3病院の理学療法士

脳卒中患者のリハビリテーションに関する情報を共有している、八戸市立市民病院など市内3病院は7日、同病院で「リハビリ連携カンファレンス」を初めて開いた。各病院の理学療法士約20人が、より効果的な治療に向けた方策を検討。連携による効果を検証するとともに、さらなる強化に向けて議論を深めた。

 患者の急性期を担う同病院と、転院後の回復期を担うメディカルコート八戸西病院、総合リハビリ美保野病院は、2021年から同じ様式のリハビリテーション報告書や共通の長下肢装具を使用するなど連携を開始した。3病院が一貫して歩行練習や臨床評価を行うことで、患者の早期歩行など効果的治療が可能となる。

 カンファレンスでは、3病院の連携後、治療やリハビリに臨んだ患者の予後から浮かび上がった課題をグループに分かれて検討。効果的なリハビリに関わる罹患前の歩行容態の情報共有や、装具の運用などについて意見を出し合った。

 理学療法士で、市民病院リハビリテーション科の荒谷健司主幹は「リハビリ連携は全国でも珍しい取り組み。ゆくゆくは近隣町村の病院にも参加してもらい、八戸発のモデルケースとしていければ」と話した。

 
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