Free「五輪メダルでも取る」 自転車の小原選手(階上出身)気合

荒谷憲輝階上町長(左)らと記念撮影に応じる小原佑太選手(左から2人目)=5日、町役場
荒谷憲輝階上町長(左)らと記念撮影に応じる小原佑太選手(左から2人目)=5日、町役場

9月の杭州アジア大会の自転車トラック種目男子チームスプリント(TS)で金メダルに輝いた、階上町出身の小原佑太選手(27)が5日、町役場などを訪ねて優勝を報告した。2024年のパリ五輪出場を狙う小原選手は「五輪でメダルを取るためにも、来年2、3月のネーションズカップで結果を出して、日本代表に選ばれるよう頑張りたい」と抱負を語った。

 小原選手は八戸工大一高、朝日大を経て19年に競輪選手に。現在はトラック種目と競輪で並行して活動し、TSは今年6月のアジア選手権に続き、アジア大会で優勝した。

 1周するごとに1人ずつ抜けていくTSで最後の3人目を担う。アジア大会決勝は1、2人目が中国に後れを取ったが、小原選手が巻き返して競り勝った。

 この日は、六戸町の競輪場外車券販売場「サテライト六戸」と、階上町役場を訪問。それぞれで報道陣の取材に応じた。

 小原選手はアジア大会で、6位だった8月の世界選手権の悔しさからギアを重くして臨んだ。最高速度が上がる一方で力強さを求められる仕様に「ほぼぶっつけ本番だったが、いい感覚でできた」と手応えを口にした。

 課題として「勝ちたい気持ちが前面に出すぎて、練習のパフォーマンスを大会で発揮できていない」点を挙げた。「(アジア大会は)気持ちを整理、コントロールできた。全ての大会でできるようにしたい」とさらなる成長を誓う。

 日本がパリ五輪の自転車トラック短距離種目の出場権を獲得するのは確定的で、今後はその枠に残れるかが焦点。階上町に2年ぶりに戻ったという小原選手は「地元の応援は励みになる。五輪でメダルを取って報告できるように頑張りたい」と先を見据えた。

 
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