Free真夏日、各地で最多更新 6~8月平均気温、過去最高 9月も残暑続く/青森県内

青森県内各地で行われた秋祭り。夏の暑さが残る中で行われたところも多かった=9月9日、十和田市

今年の夏(6~8月)は連日の酷暑に見舞われたが、9月に入ってからも厳しい残暑が続いた。青森地方気象台によると、今年、「真夏日」となる気温30度以上を記録した日数は3日現在で、三戸が53日、八戸が42日、十和田が39日、三沢が36日、むつと六ケ所が30日など。いずれの地点も観測史上の最多日数を更新し、異例の暑さが裏付けられた格好だ。青森県内でも、農業や漁業など各方面に影響が及んだ。


青森県内各地点の今年の真夏日以上の日数

 気象庁のまとめでは、夏である6~8月の平均気温は、八戸23・7度(平年比プラス3・7度)、青森24・2度(同3・3度)、深浦23・3度(同2・5度)、むつ22・8度(3・5度)。いずれも平年を大きく上回り、統計開始以降、最高となった。

 今年の最高気温は三沢37度、野辺地35・6度、むつ35・3度、東通村の小田野沢34・9度、むつ市の脇野沢34・6度、六ケ所34・4度、大間32・9度。各地点とも観測史最高を更新し、いずれも8月に記録した。35度以上の猛暑日は県内全23地点の合計で7、8月に84日にも上った。

 続く9月も、県内23の全観測地点で月平均気温が過去10年間で最高だった。大間(22・5度)、碇ヶ関(21・2度)では観測史上最高で、十和田市の休屋(20・0度)と青森市の酸ケ湯(17・5度)は史上タイ。

 また、八戸22・6度、大間22・5度、三沢22・3度、小田野沢21・9度、むつ、脇野沢、野辺地が各21・7度、十和田と三戸が21・6度、六ケ所21・2度など、19地点で過去最高だった2012年に次ぐ高温となった。県内全地点で平年より2・3~3・4度高かった。

 今年の暑さの影響では、下北地方の養殖施設数カ所で魚のへい死が発生。菊などの花卉(かき)に高温障害が生じるなど農作物にも被害が及んだ。県内の小中学校では臨時休校にしたり、夏休み期間の見直しに着手したりする動きもあった。

 9月は各地で秋まつりが開催され、夏の暑さが残る中、額に汗を浮かべながらおはやしを響かせる子どもたちや、半袖で観覧する住民の姿が目立った。

 
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