Free県内建設業界初、経産省のDX認定事業者 タナカホーム(八戸)

DX認定事業者となったタナカホームの金田一光徳社長(右)=八戸市
DX認定事業者となったタナカホームの金田一光徳社長(右)=八戸市

住宅の新築やリフォームなどを手がける八戸市のタナカホーム(金田一光徳社長)が経済産業省の「DX(デジタルトランスフォーメーション)認定事業者」に選ばれた。青森県内では2例目となり、県内の建設業界では初という。認定は9月1日付。

 DX認定事業者は、経産省が取りまとめた「デジタルガバナンス・コード」に対応する企業を国が認める制度。認定をPRするロゴマークを使用できるほか、金融機関による支援や税制の優遇措置などを受けやすくなるメリットがある。

 同社では新型コロナウイルス禍への対応として、2021年2月にIT推進室を設置。ペーパーレス化に伴い、電子契約や電子帳簿、顧客へのアンケートの電子化を通してデータベース化を図った。今期は業務サポートチームを編成し、業務量が多い部署を支援する体制を整えた。来期にはロボットによる業務自動化(RPA)も導入する。

 数値目標では、教育プログラムや研修の支援などを行い、28年度までにデジタル人材を20人育成する目標を掲げる。生産性の向上も図り、25年度までに有給取得率80%と、月の時間外労働20時間以内を目指す。

 金田一社長は「業務効率化で現場の運営もスムーズに行い、進捗(しんちょく)状況など現場の『見える化』にもつなげたい。DXを通してさらに地域貢献し、お客さまに寄り添ったサービスをする」と話している。

 
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