Free八戸市の8公共施設、満足度平均63% 美術館39%で最低/市民アンケート

八戸市の公共施設に対する満足度
八戸市の公共施設に対する満足度

八戸市は27日、大型公共施設の有効利用に向けた市民アンケートの結果を公表した。主要8施設の満足度について、「十分に満足」「まあまあ満足」と答えた割合は平均63%と、半数以上がサービスや利用方法に満足している結果となった。一方、施設別でみると、満足度が最も低かったのは美術館の39%で、唯一5割を下回った。利用率の低い施設も浮き彫りとなり、市は今後、結果をもとに各施設の有効活用に向けた具体策を検討する。

 大型公共施設の有効活用は熊谷雄一市長の政策公約の柱の一つ。市は今年1月、対象10施設の維持管理費や財源の見通しなどの情報をまとめた「見える化シート」を公開した。

 さらに6、7月には、市民ニーズを把握するためのアンケートを実施。▽ブックセンター▽美術館▽はっち▽マチニワ▽YSアリーナ八戸▽是川縄文館▽図書館▽博物館―の8施設に関し満足度や改善案、コストに対する意識などを尋ね、612人から回答を得た。

 アンケート結果は、この日市庁で開かれた市行政改革委員会の会合で市が公表。各施設の満足度は「普段利用しないので分からない」との回答を除いて集計し、是川縄文館78%、図書館68%などで高い結果となった。

 一方、「普段利用しないので分からない」との回答はブックセンター57%、博物館56%、是川縄文館54%、YSアリーナ八戸54%と4施設で半数を超え、利用率の低調さが表れた。

 市民サービスと運営費のバランスに関しては、「市民サービス充実とコスト削減の両立」を求める意見が55%と最多。「市民サービスの充実に努めるべき」は33%、「コスト削減に努めるべき」は12%だった。

 自由記述の意見は299人が回答。「施設の特徴をはっきりさせ、差別化を図るべき」「イベントのお知らせや普段の様子などをSNSで発信してほしい」などと、効果的な情報発信を求める意見も見られた。

 
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