Free東北の女性建築士、八戸に集結 トークイベントや活動展で交流

基調講演で建築についての考えを語る高砂充希子さん
基調講演で建築についての考えを語る高砂充希子さん

日本建築士連合会東北ブロック会女性委員会(近藤容子委員長)などは16日、八戸市の「はっち」で、あおもり大会「東北女性建築士の活動展+トークイベント」を開いた。同市の建築デザイナー高砂充希子さん(スタジオミキックス代表)の基調講演や、各県で行われている活動紹介などを通して、参加者が建築士としての学びと交流を深めた。

 女性建築士が集まる大会は2年に一度、東北各地で開いていたが、新型コロナウイルスの影響もあり、対面での開催は5年ぶりとなった。各県の会員約50人が参加したほか、初めて一般にも公開した。

 高砂さんは「モノから体験へ」と題し、米国での留学や就職経験を踏まえて講演。日本は建築とアートは分けて考える傾向があるが、欧米では建築と彫刻とアートは延長線上として捉えられていると紹介した。

 日本での建築の学びは、どうすれば良い建物を造れるかが大事にされるが、米国では表現力が重要視されると強調。「20世紀は完成物を持っていることが美徳とされたが、今は完成するまでのプロセスに価値がある」と持論を語った。

 トークセッションや、女性建築士の活動を紹介する会場展示も行われた。

 
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