Free避難所設営など手順確認 大地震想定し防災訓練/東通

非常用炊飯袋を使った炊き出し訓練に臨む参加者
非常用炊飯袋を使った炊き出し訓練に臨む参加者

東通村は1日、同村早掛平地区の集会施設「白桜の郷」で、大地震を想定した防災訓練を開いた。各地区の代表や行政関係者ら約80人が参加。避難所で使用するテントや段ボールのベッドなどの設営、炊き出しといった手順を体験し、有事の心構えと対応について学んだ。

 新型コロナ禍に伴う中断を経て3年ぶりの開催。各地域のリーダーに避難所の開設、運営に必要な作業を確認してもらう狙い。東北電力と東京電力ホールディングス、一般社団法人東通みらい共創協議会、青森県測量設計業協会下北地区なども参加した。

 県東方沖が震源の震度7の地震が発生し、家屋倒壊や広範囲の停電といった被害が出た―との想定。参加者は防災の専門家の指導を受けながら、協力してテントを組み立てた。

 起震車体験や大型と小型のドローン2台による偵察訓練なども行われた。白糠地区から参加した西山石男さん(85)は「東日本大震災の時は大きな津波がこなかったが、もし大災害に見舞われたら不安。訓練は大切だと思う」と話した。

 村防災安全課の井戸向良策総括主査は「まずは地域の人が自分たちの力で避難所を開設し、そこに行政が物品などを支援する形をつくりたい」と話した。

 
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