Free壮大で表現力豊かに 児童生徒と共演も 八戸ジュニアオーケストラ演奏会

地域の児童生徒らと共演した八戸ジュニア・オーケストラの定期演奏会
地域の児童生徒らと共演した八戸ジュニア・オーケストラの定期演奏会

八戸市内の小中高生で構成する、八戸ジュニア・オーケストラの第32回定期演奏会が3日、市公会堂で開催された。音楽監督の松井慶太さん(同市出身)の指揮の下、出演者は壮大かつ表現力豊かな演奏で、詰めかけた聴衆を楽しませた。

 現役団員に加え、OB・OGや客員ら総勢60人が出演。今回はトヨタ自動車の共催で、全国で1811回を数える「トヨタコミュニティコンサート」としても実施。2部構成のうち第1部は、部活動や個人で演奏している市内外の児童生徒25人と共演した。

 帝政ロシアの独立を目指すフィンランド国民を鼓舞したシベリウスの交響詩「フィンランディア」で幕を開け、続けてペールギュント組曲より「朝」「山の魔王の宮殿にて」「ソルヴェイグの歌」を披露。第2部は、暗から明の構成で深みのある旋律が印象的な、チャイコフスキーの交響曲第5番を奏でた。

 コンサートマスターを務めた栁谷菜々子さん(青森県立八戸高2年)は「始まる前は不安でいっぱいだったけど、周りに助けられて良い演奏を完成させることができた」、佐々木悠吏さん(八戸北高2年)は「指揮に合わせて、他のパートとのかけ合いを楽しむことができた」と共に晴れやかな表情を浮かべた。

 松井さんは「聴く人を明るく勇気づけたい―という思いを伝えられたのでは。今までの積み重ねを全て出せていたと思う」と団員たちを褒めたたえた。

 
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