Freeアイゴ、おいしく食べよう 未利用魚の活用学ぶ/工大二高

アイゴの切り身に火を通す生徒
アイゴの切り身に火を通す生徒

八戸工大二高(黒坂孝校長)で8月30日、市場に出回らない「未利用魚」について学ぶ講義「食べて学ぶ未利用魚」が行われた。気仙沼リアス調理製菓専門学校(宮城県気仙沼市)の松田大志調理科長を講師に招き、未利用魚の「アイゴ」を調理。水産業や魚食文化への理解を深めた。

 工大二高が取り組む持続可能な開発のための教育の一環として、2校が連携し、講義が実現。生徒17人が参加した。

 未利用魚は、食味可能にもかかわらず、調理が面倒、規格外、数がまとまらないなどの理由で買い手が付かず、市場に出回らない魚。近年、海洋環境の変化などで漁獲量が減少する中、有効利用を目指す機運が高まっている。

 アイゴはスズキ科の仲間で、沿岸域に生息。温帯、熱帯域を好むが、近年の海水温上昇で東北でも取れるようになった。背びれなどに太くて鋭いとげがあり、毒を持つほか、藻類をよく食べるため、磯焼けの一因にもなっている。

 生徒はこの日、アイゴの「焼き浸し」と、気仙沼特産のカツオの「たたき」を調理。松田調理科長の手さばきを見本にグループに分かれて料理を完成させた。

 1年の竹ケ原圭太さん(16)は「アイゴは普通の白身魚と変わらずおいしく食べられた。もっと一般的に食べられるようになればいい」と話していた。

 
お気に入り登録