岩手県は３０日、県内６２の定点医療機関から２１～２７日の１週間に報告された新型コロナウイルス感染者が１９６６人（前週比８０人増）、１機関当たりの平均は３１・７１人（１・２９人増）だったと発表した。感染者数が前週を上回るのは１０週連続。県北地方では、久慈保健所管内が８３人（３５人減）、１機関当たり２７・６７人（１１・６６人減）と前週を下回った。二戸管内は前週の約２・７倍の１２４人（７８人増）、１機関当たり４１・３３人（２６・００人増）と大幅に増加した。

　全１０保健所管内のうち久慈など６管内で感染者数が前週より低下。二戸など５管内では１機関当たりの平均が県平均を上回った。

　年代別で見ると、１０歳未満（４３８人、１機関当たり７・０６人）と１０～１４歳（２１１人、１機関当たり３・４０人）の増加が目立った。一方で２０、３０代と５０～７０代が減少した。

　県内では、久慈管内の高齢者施設３件、二戸管内の高齢者施設１件などで、新たなクラスター（感染者集団）が計１９件発生した。