Free新たな共生社会創造へ決意新た 南部町で青森県ろうあ者大会

長年の活動をたたえ、青森県ろうあ協会会長表彰が贈られた
長年の活動をたたえ、青森県ろうあ協会会長表彰が贈られた

第46回青森県ろうあ者大会(県ろうあ協会主催)が27日、南部町立町民ホール楽楽ホールで開かれた。あらゆる場面での障害者への合理的配慮や差別解消、新たな共生社会の創造に向け、参加者約220人が決意を新たにした。

 主催者あいさつで中川原輝信副会長は、ドラマなどの影響で手話への関心が高まっていることに触れ「ブームで終わらせず、手話と聴覚障害への正しい理解を広めていこう」と呼びかけた。来賓を代表し、工藤祐直町長が「互いを尊重し、わかり合い、共生できる町を目指す」と述べ、29日開会の町議会定例会で町手話言語条例制定議案を提出するとした。

 会務報告では、昨年5月にブラジルで行われた聴覚障害者の国際スポーツ大会「デフリンピック」の陸上男子100メートルで、日本人初の金メダル獲得を果たした佐々木琢磨選手=五戸町出身=の栄誉をたたえた。

 さらに、昨年施行の「障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法」や、2025東京デフリンピック開催を契機とした共生社会実現に関する大会決議を承認した。

 手話劇などで活躍する砂田アトムさんが「ろう俳優としての誇り」と題して記念講演を行ったほか、長年にわたり協会の活動などに尽力した6人と1団体に協会会長表彰を贈った。表彰された個人、団体は次の通り。(敬称略)

 ▽自立更生功労者=津川工、水梨文夫、玉川清一
 ▽更生援護功労者=有馬峰雄、和田美津枝、三上伸幸
 ▽スポーツ功労団体=青森市ろうあ協会ゲートボール部

 
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