Free29日にサイクル協議会 宮下知事、考えを国に伝達

青森県と経済産業省は28日、知事が官房長官ら関係閣僚と意見を交わす「核燃料サイクル協議会」を29日に首相官邸で開催すると発表した。宮下宗一郎知事がサイクルに対する基本的な考え方を伝えるほか、原子力立地地域の将来像を探るための「仮称・エネルギー共生(共創)会議」の設置を要請するとみられる。

 宮下知事は7月、資源エネルギー庁の村瀬佳史長官と面会。20年ぶりの知事交代を県政の節目と位置付け、協議会の開催を要望した。その際、協議会の中でエネルギー共生(共創)会議の設置を新たに求める考えも示している。

 協議会は、知事が「重要な節目」と判断した場合に開催を要請する。前回は2020年10月、使用済み核燃料再処理工場(六ケ所村)の新規制基準適合性審査合格と完工延期を受けて開かれた。今回で13回目。

 ほかに協議会の中では、六ケ所村に一時保管されている高レベル放射性廃棄物の最長50年とする搬出期限順守などについても国の方針を確認する。

 経産省によると、出席者は宮下知事と松野博一官房長官、高市早苗経済安全保障担当相、西村明宏環境相、永岡桂子文部科学相、西村康稔経済産業相、池辺和弘電気事業連合会会長の7人の予定。

 
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