岩手県は２３日、県内６２の定点医療機関から１４～２０日の１週間に報告された新型コロナウイルス感染者は１８８６人（前週比８３５人増）、１機関当たりの平均は３０・４２人（１３・４７人増）だったと発表した。感染者数が前週を上回るのは９週連続で、大幅に増加した。県北地方は、久慈保健所管内が前週の３倍近くの１１８人（７７人増）、１機関当たり３９・３３人（２５・６６人増）。二戸管内は４６人（１９人増）、１機関当たり１５・３３人（６・３３人増）だった。

　感染者は全１０保健所管内で上昇。久慈と奥州（４２０人、１機関当たり６０・００人）、大船渡（１５９人、１機関当たり３９・７５人）の３管内は、１機関当たりの感染者数が県平均を上回った。

　年代別でみると、２０代（２４２人、１機関当たり３・９０人）や５０代（２４４人、１機関当たり３・９４人）の増加が目立った。久慈管内の医療施設などで新たなクラスター（感染者集団）が計１４件発生した。

　県の野原勝企画理事兼保健福祉部長は２３日、県庁で会見。現時点で医療提供体制はひっ迫していないとした上で「地域の状況に注意し、適切な感染対策を進めてほしい」と呼びかけた。