Freeエコでユニークな木工品 製造や販売で魅力発信 九戸の3人が「女子部」結成

エコでユニークな木工品を開発した九戸木工女子部。左から荒谷千文さん、上野早紀さん、福島多恵さん

エコでぬくもりのある木工品の魅力を、幅広い世代に発信ー。九戸村地域おこし協力隊の上野早紀さん(30)ら村の女性3人が、木工品の製造・販売を手がけるグループ「九戸木工女子部」を立ち上げた。村内の山林の間伐材などを有効活用し、鍋敷きやコースター、積み木など特徴的な商品を開発。6月からオンラインショップで販売している。

 上野さんは2021年4月に協力隊に着任後、主に自伐型林業に携わりながら、木材加工の研修も重ねてきた。その中で、形が悪く出荷できない間伐材の多くがまきなどの燃料として使われている現状を知り、「もったいないので木工品に使えないだろうか」と考えるようになったという。

 同時期に協力隊に任命され、地域の情報発信などに関わってきた福島多恵さん(25)と、同村の土木建築業「エムコンズ」社員の荒谷千文さん(33)に声をかけてグループを結成。4月から活動を始めた。

 上野さんが木材の調達や加工、荒谷さんが木工器具の操作、福島さんが商品デザインと、得意分野を生かして開発に取り組んだ。

 現在販売しているのは6種類。「うんこつみき」(税込み2千円)は遊び心のあるデザインの積み木で、親子で楽しめる。葉っぱをモチーフにした「木になるコースター」(1200円)や、木くずを蜜ろうで固めた着火剤「こっぱ玉」(8個入り千円)、花びらの形の鍋敷き「花よ、宜敷(よろしく)」(2千円)など実用的でユニークな商品が多い。

 漆の木の指輪「うるわしのリング」(800円)は、樹液を採り終わった木を利用し、木材の黄色を生かした加工を施している。

 上野さんは「村の豊富な森林資源を活用し、若い世代や子育て中の女性にも、癒やしと楽しさを感じられる木工品を届けたい」と意気込む。今後はネット販売に加え、地域のイベントにも出店する予定だ。


九戸木工女子部のインスタグラムのQRコード

 商品の詳細は、九戸木工女子部のインスタグラムから確認できる。問い合わせ先のメールアドレスはmokumoku9nohe@gmail.com

 
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