躍動するハネト、夜空に響くラッセラー、ラッセラーの掛け声―。２日に開幕後、初の週末を迎えた青森ねぶた祭は５日、大型ねぶた全２３台が出陣し、ハネトや沿道の熱気は最高潮に達した。

　青森市中心部の約３・１キロのコースには、大勢の観衆が詰め掛けた。この日の青森の最高気温は３５・６度。４年ぶりに制限なしのねぶたとあって、ハネトたちは汗を拭いながら思い切り跳ね回り、暑さを吹き飛ばした。

　沿道に集まった観光客らも、ねぶたが通るたびに、手をたたいたり、うちわを揺らしたりと、ハネトと一緒になって“日本一の火祭り”を楽しんだ。

　二戸市から訪れた青森市出身の小野寺さやかさん（３７）は、「やっと家族４人でハネトとして参加できた。来年も来たい」と満足げ。長女の彩愛ちゃん（５）も「いっぱい跳ねて楽しかった」と喜んでいた。

　この日はねぶたの審査結果も発表され、青森菱友会の竹浪比呂央さん作の「牛頭天王」がねぶた大賞に輝いた。

　６日は午後６時５０分から同９時半まで。最終日の７日は午後１時から同３時まで運行し、夜の海上運行でフィナーレを迎える。