Free現地調査で重要性確認 田子―鹿角つなぐ世紀越えトンネル

世紀越えトンネルの想定ルート調査のため山中を歩く参加者
世紀越えトンネルの想定ルート調査のため山中を歩く参加者

田子町夏坂と秋田県鹿角市大湯を結ぶバイパス道路(通称・世紀越えトンネル)の開通を目指す、八戸能代間地域連携協議会(佐藤裕一会長)は14日、想定ルートの山中を歩く現地調査を行った。昨年は大雨の影響で中止したため、実施は2年ぶり。参加者約10人は道の状況と、新たな横軸幹線道路の重要性を確認した。

 田子―鹿角間は国道104号、103号でつながっているが、峠道のため幅が狭く急カーブが続く場所があり、冬場は積雪で通行の危険性が高まる。バイパス整備構想は1980年代に浮上し、両市町の関係者が実現へ向けて活動を続けている。

 例年は鹿角側から出発して田子側に抜けるルートを歩くが、昨夏の大雨で鹿角側の道が数カ所崩れたため、今回は田子側から県境までを往復するルートを設定。約3時間の調査の結果、田子側でも大雨の影響で沢の幅が広がったり、土砂や木が堆積したりして通りにくくなっている場所があったという。

 佐藤会長は「想定ルートをしっかり確認し、今後の要望活動に生かせるようにしたい」と強調。町役場前で出発を見守った山本晴美町長は「関係者が意識を持って活動していることをアピールしていけたら」と述べた。

 
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