Free結んだ友好、これからも ウクライナ帰国、テチアナさん家族支援 南部町が義援金募る

南部町で築いた絆を大切にしようと、テチアナさん家族の生活再建に向けた募金を行っている

結んだ絆、これからも―。ロシアのウクライナ侵攻に伴い、南部町で約8カ月間の避難生活を送り、今月帰国したテチアナさん家族の生活支援に向け、町では寄付を募っている。募金箱を設置する町役場1階のいちょうロードには、テチアナさん家族が贈った時計を展示。町との友好関係は今後も続いていく。

テチアナさんはウクライナの首都キーウ(キエフ)出身。家族5人で昨年8月に来日し、国のマッチングにより同10月から町に滞在していた。現地に残る親族を案じ、今年6月1日に出国。町によると、日本時間の3日、キーウに到着したという。

祖国に戻ったものの、生活再建が必要な状況を踏まえ、町はテチアナさん家族への義援金を募ることにした。金額がある程度まとまり次第送金する。協力者には、町キャラクター「なべまる」の缶バッジをプレゼント。背景には青と黄色のウクライナカラーをあしらい、文字などを変えて3種を用意した。

協力者には南部町キャラクター「なべまる」の缶バッジをプレゼントする

町は「平和への思いや文化交流など、テチアナさん家族によって多くのものを得た。これからも築いた関係を大切にしていきたい」と支援を呼びかけた。

募金箱横に飾られた時計は、レコード盤を加工したもの。ウクライナの国土がデザインされており、テチアナさんの弟キリロさんが通った町立名川中にも同じ物が贈られた。

 
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