青森県の三村申吾知事は２６日、青森市で開かれた「もったいない・あおもり県民運動」の会合に出席し、２８日の退任を前に最後の対外的な公務に臨んだ。県民１人当たりのごみ排出量削減や脱炭素化の推進に向け、「最後のお願い」と一層の協力を関係者に呼びかけた。

　レジ袋有料化などをけん引した同運動の推進会議で会長を務める三村知事。あいさつでは、今年で１５年目を迎えた活動の歩みを振り返り、「県民一丸となってライフスタイルの転換につなげていくことを期待する」と述べた。

　壇上では、着物をリメークしたエコバッグなどが贈呈された。笑顔で会場を後にした三村知事は取材に対し、２０３０年度までに１３年度比で５１・１％減と掲げた温室効果ガス排出削減目標に触れて「厳しい目標を立てたが、大いに期待している」と力を込めた。