Free岩本電機(洋野)が階上に新工場 青森県内に初拠点 ワイヤハーネス製造

協定書にサインした(右から)荒谷憲輝町長、岩本崇司社長、長内和人次長=14日、階上町役場
協定書にサインした(右から)荒谷憲輝町長、岩本崇司社長、長内和人次長=14日、階上町役場

産業機器の電気配線に使われるワイヤハーネスを製造する洋野町の岩本電機(岩本崇司社長)は14日、階上町角柄折に階上工場を開設すると明らかにした。青森県内に製造拠点を構えるのは初めてで、来年11月の稼働開始を目指す。同日は県、階上町と事業所開設に伴う基本協定を締結し、誘致企業に認定された。

 同社は1988年に創業し、洋野町種市地区に本社と第2工場を置く。階上工場の建物面積は1千平方メートル程度。用地約1万5千平方メートルを取得済みで、来年3月の着工を予定する。開設に伴い、地元から新たに正社員10人の採用を見込む。

 階上町役場で行われた調印式では、岩本社長と荒谷憲輝町長、県商工労働部の長内和人次長が協定書にサインした。

 階上進出の狙いについて岩本社長は、▽ものづくりの優秀な人材がいる▽八戸工業大が近く、産学官連携に取り組みやすい▽内陸部に拠点を設けて災害時の事業継続に備える―の3点を挙げ、「人材確保を進めながら、100年企業を目指して事業拡大を図りたい」と意欲を語った。

 荒谷町長は「新しい事業所の誕生は地方創生につながり、心から感謝する。安心して事業展開できるよう協力したい」と歓迎した。 

 
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