Free本丸遺構に興味津々 石切所小児童が九戸城跡見学 二戸・ふるさと探訪塾

ガイド(左手前)の説明を聞きながら、整備が完了した九戸城跡の本丸を見学する児童
ガイド(左手前)の説明を聞きながら、整備が完了した九戸城跡の本丸を見学する児童

二戸市の小学5、6年生が地元の歴史・文化的スポットを訪れ、郷土愛を育む本年度の「ふるさと探訪塾」が、5月にスタートした。25日、市立石切所小(千葉勝博校長)の6年生32人が九戸城跡を見学し、城の特徴や歴史を学んだ。

 探訪塾は市内8小学校を対象に、11月まで行う。主に5年生が天台寺、6年生が九戸城跡を訪れる。

 九戸城跡は本丸と二の丸東側の一部の整備工事が完了し、4月末に一般開放されたばかり。同校の児童は本丸に植栽された芝生を歩きながら、「広くてきれい」と笑顔を浮かべた。

 市観光協会のボランティアガイド2人が案内役を務め、1591(天正19)年に九戸政実が豊臣秀吉の軍勢に敗れた九戸の乱や、その後に豊臣側が石垣を持つ城に改修した経緯などを丁寧に解説した。

 復元された本丸の遺構では、城主の居住域があった上段平場と、下段平場で段差があり、身分によって出入り口が使い分けられていたとみられることも説明。児童らはメモを取りながら、興味深そうに話を聞いていた。

 6年の椛沢千桜(ちお)さんは「かつて戦いのあった場所が今も残っているのがすごいと思った。芝生が歩きやすく、また来てみたい」と話した。

 
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