Free食にステージ、雨でも活気 今年初「はちのへホコテン」

あいにくの雨となったが、今年初の「はちのへホコテン」には多くの人が繰り出した=28日、八戸市中心街

八戸市中心街が歩行者天国となるイベント「はちのへホコテン」が28日、今年初めて開かれた。市庁前市民広場を会場とした「青空マーケット」も同時開催され、多彩な出店が並んだ街なかに家族連れらが繰り出した。老舗百貨店・三春屋が閉店し、中心街が空洞化する中、民間の活力でにぎわい創出を目指す取り組みが進められている。

 ホコテンは三日町、十三日町、ヤグラ横町が会場。昨年までは中心街関係者らでつくる実行委員会が企画、運営していたが、今年から八戸商工会議所と第三セクター・まちづくり八戸の主催に切り替わった。

青森県内外の出店が八戸市庁前に並んだ「青空マーケット」=28日

青空マーケットは、新型コロナウイルス禍でイベントの中止が相次ぐ状況を踏まえ、元気が失われつつある中心街を盛り上げる目的で昨年スタートした。今回が3回目で、市民有志や八戸商議所青年部で組織する実行委が主催している。

 この日は、あいにくの雨となったが、いずれのイベントにも30店舗以上が出店。さまざまなグルメが販売されたほか、歌や踊りのステージも繰り広げられた。

 イベント同士の連携で街なか一帯の回遊性を高めようと、参加者が市庁前や六日町などを巡るクイズラリーも行われた。

 家族4人で訪れた同市桜ケ丘2丁目の会社員畑崎要介さん(40)は「見て回る店が多くて飽きない」と話し、長女莉愛音さん(6)は「お菓子を作る店が楽しかった」と笑顔を見せた。

 今年のホコテンは10月まで(7月を除く)に月1回開催。次回は6月25日で、8~10月の開催日は未定。青空マーケットは年内にあと2回開く予定という。

 
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