天鐘(5月19日)

司馬遼太郎の『街道をゆく』の中に、〈日本人は均一化を欲する〉と皮肉と批判を込めた一文が出てくる。八戸から久慈街道を歩いて目にした無数の口碑を思って浮かんだという▼碑は藩政時代の飢饉(ききん)の惨状を伝えるもの。司馬は全国一律の農業を強いた幕.....
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