Free老朽化の野田小、高台に移転新築 野田中に隣接、現校舎の西側1・1キロ

野田小新校舎のイメージ図(村教委提供)
野田小新校舎のイメージ図(村教委提供)

老朽化が進む野田村立野田小校舎について、村は現校舎の西約1・1キロにある高台に移転新築することを決めた。現校舎は岩手県の津波想定で浸水域になっていないが、周辺が浸水域となっていて孤立する恐れがあるため、移転で懸念が解消される。移転先は現村立野田中隣接地のため、さらなる小中間の連携が可能になる。

 同小の現校舎は1971年完成で築50年以上。村は19年度から新築に向けた検討に着手し、このほど基本実施設計がまとまった。本年度は5億3259万円を投じて用地造成や一部建設工事に入る予定。総事業費は約24億7千万円を見込む。

 移転先は村道を挟んだ野田中の北側で、敷地面積2万7395平方メートル。新校舎は鉄筋コンクリート2階建て、延べ床面積約3700平方メートル。コンピューター室やランチルームを廃止する一方、イングリッシュルームや生活科ルームなどを新設する。

 村は役場が被災した場合に備え、新校舎の一部教室を災害対策本部として活用できるよう電源や通信網も整備する。災害時の避難の安全確保、避難者を受け入れるケースを想定し、同小敷地から南側と東側の村道にアクセスする通路を設ける。2025年夏の供用開始を目指している。

 村教委の明内和重教育次長は「小中学校間での情報共有、スムーズな学習の移行など、従来以上の連携が可能になる。近くには保育所もあり、さまざまな形で利便性も向上するのではないか」と話している。

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