Free地元の宝いつまでも 一戸で「藤島のフジ」見頃 小鳥谷小児童が清掃に汗

見頃を迎えた「藤島のフジ」に見入る小鳥谷小の児童
見頃を迎えた「藤島のフジ」に見入る小鳥谷小の児童

一戸町小鳥谷にある国指定天然記念物「藤島のフジ」が見頃を迎えている。16日は地元の町立小鳥谷小(石澤綾子校長)の児童が訪れ、棚や大木から垂れ下がるように咲いた紫の花々を眺めながら、清掃活動に汗を流した。

 藤島のフジは、IGRいわて銀河鉄道小鳥谷駅から約600メートル南にある。樹高約20メートルで日本一大きい藤として知られている。

 樹齢は数百年で、これまで台風で折れるなどの被害にも遭ったが、住民の協力によって大切に守られてきた。同校も地域と連携して長年、保護活動に取り組んでおり、昨年度にはこの功績で「いわてユネスコ賞」の活動奨励賞を受賞した。

 全校児童25人が参加。小鳥谷地域振興会の仁昌寺博副会長(74)から藤の木の歴史や特徴について説明を受けた後、周辺の落ち葉や枝を拾い集めた。葉は発酵させて堆肥にし、秋に敷地内にまく予定だ。

 6年の田村礼奈さんは「地元の宝である藤の花が、きれいに咲き続けてほしいと願って活動している。今年もたくさんの人に見てほしい」と力を込めた。

 近くにある小鳥谷地区センターの担当者によると、開花のペースは例年より早く、今週末ごろまでが見頃だという。

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