Free伝統継承へ初の自主発表会 白銀四頭権現神楽保存会、練習に汗/八戸

初の自主発表会に向け稽古に励む白銀四頭権現神楽保存会の子どもたち
初の自主発表会に向け稽古に励む白銀四頭権現神楽保存会の子どもたち

八戸市白銀地区の白銀四頭権現神楽保存会(清水芳美会長)は21日、白銀公民館で発表会を開く。例年7月の三嶋神社例祭で神楽を披露しているが、コロナ禍による3年間の中止で子どもたちの発表の場が少なくなったことや、底辺の拡大を目指して初めて自主的に開催することにした。

 同神楽は260年以上の歴史を持ち、市無形民俗文化財に指定されている。近年では2009年に墓獅子を復活させたほか、19年の三陸国際芸術祭や全国民俗芸能大会に参加するなど精力的な活動を展開しており、現在は小学生から大人まで15人がその伝統を引き継いでいる。

 14日は同地区の稽古場にメンバーが集まり、当日披露する「三番」「浦島」や「翁」などを練習した。「三番」の小学生たちは、指導員の佐々木保さんのお手本を見て細かな動きをチェックし、元気いっぱいの舞を見せていた。

 「剣舞」などに出演予定の市立白銀小6年佐藤芯樹君(11)は「刀を回す時や踊っている時の手の動きなどが面白い。同じくらいの年の友達にも発表会で見て、興味が出たら一緒にやってみてほしい」と期待を込めた。

 発表会は21日午前10時~正午。入場無料。他団体との交流を進める一環として、鮫神楽がゲスト出演する。

 
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