Free普段使いの漆器の魅力に触れて 二戸・滴生舎で「おわん展」

‏大きさや手触りの違いを確かめながら、おわん選びを楽しめる会場
‏大きさや手触りの違いを確かめながら、おわん選びを楽しめる会場

二戸市浄法寺町の漆器製造販売施設「滴生舎(てきせいしゃ)」で29日、日用品としての漆器の魅力に気軽に触れられる企画「おわん展」が始まった。会場では浄法寺漆にこだわったおわん約100点を展示、販売している。5月7日まで。

 食卓で身近に使う漆器に親しんでもらおうと企画し、昨年に続き2回目。浄法寺漆に携わる職人約10人が、汁わんや茶わんなど、色合いやサイズの異なるさまざまなおわんを出品した。漆塗りの箸も50種類ほど販売されている。

 初日から多くの人が来場。おわんの手触りを確かめたり、作り手のスタッフのアドバイスを聞いたりしながら、自分に合った物をじっくりと選んでいた。

 同市の地方公務員、五十嵐結紀さん(54)は「同じようなおわんでも作り手によって趣が異なり、見ていて面白い」とにっこり。

 滴生舎を運営する「浄法寺うるしび合同会社」の三角裕美代表社員(42)は、「漆器を初めて使いたいという方も、分からないことがあればスタッフに聞いてもらい、選ぶ楽しさを知ってほしい」と呼びかける。

 29日と5月3~5日は漆塗りや漆搔(かき)、昔ながらの手引きろくろを使った木地作りの実演も日替わりで行う。職人が仕事のこだわりや、漆文化の奥深さを紹介する。

 開館時間は午前8時半~午後5時。問い合わせは滴生舎=電話0195(38)2511=へ。

 
お気に入り登録